2013年6月4日火曜日

Road to Brazil 〜1986年W杯決勝の思い出〜



W杯をテレビで初めて観戦したのは、1986年のメキシコ大会だった。
たしか高校1年生で、学級日誌に書く「今日のまとめ」を考えるのが面倒で、前夜に見たマラドーナのドリブルのすばらしさを熱く書いて、先生に怒られた記憶がある。

当時、スカパーもなければ、BSもなく、NHKで放送された総集編を録画し、何度も何度も見直していた。
デンマーク代表のエルケーアが相手DFをぶっ飛ばしながらゴールに進み、灼熱の太陽の下、メキシコ代表サンチェスがアクロバットなゴールを決め、ブラジル代表ファルカンのロングシュートは強烈で、イギリス代表ゲーリー・リネカーは、ワンタッチでゴールを決めていた。

ダイジェストではなく、全試合を観たのは、事実上の決勝戦といわれたフランス対ブラジル、決勝のアルゼンチン対西ドイツの2試合だったと思う。
西ドイツが2点差を追いつくも、最後はマラドーナのスルーパスに抜け出したブルチャガ(あれ?バルダーノだっけ?)が試合を決めた。アルゼンチンのうまさも記憶にあるけど、初めて目で見た「ゲルマン魂」が印象的だった。

この決勝戦は、日本時間の夜中か明け方ごろ行われたので、高校生の私はライブで観ることはできなかった。
新品のビデオテープ(VHS)を買ってきて、録画予約をして寝た。

翌朝、少し早起きして、いそいそとビデオデッキに向かう私。
その背中に思春期の少年のワクワク感を見たのだろうか。
母が、「あんた、夜中に、エロイ番組を録画しよったろう?」と言い放ったことは、1986W杯決勝の熱戦とともに、私の心に深く刻まれている。

さぁ、日本代表よ。今晩、ブラジルW杯出場権を獲得しようぜ。
元高校生のおじさんは、ずっと応援しています。

よろしくお願いしますm(_ _)m

S)